「小澤征爾の教育ドキュメンタリ」のビデオ観賞会記録(7/17)

 140本のテープから凝縮したこの90分のドキュメンタリは小澤征爾の精神を触れ合う90分でした。また陽太郎さんから舞台裏の話や日本のクラシック音楽の歴史などを聞いて、とても勉強になりました。しかし、何といっても、普通に1万円以上出さないと聞けないオーケストラとオペラを素晴らしい音響で聴けて、本当に得した気分(^^)
 ビデオの中心であった小澤征爾の苦悩について、皆さんが深い議論をしました。その一部を披露します~

<ひとり子政策の後遺症>
姜姜:ひとり子ははやり自己中で、他の人が自分に合わせると思っている。だから演奏の時も他の人の音を聞かない。
田中:自己主張があった方が音楽に合っている。個人レベルが高いが、人には合わせられないのが問題。
陽太郎:小澤さんは大陸的な人。方向を示すときには細かくないが、技術に対して、細かいとこまでこだわる。パワーが有る人。彼はある年齢になって、後世に残す仕事をしたいと思うようになった。彼の望みは中国が自分のオペラやオーケストラを作れるような世界レベルになること。だから、78年文化革命後すぐ中国に行った。中国の音楽家たちは10年間音楽をできず、楽器がぼろぼろで、楽譜も書き写ししかなかった。でも、彼たちには凄くパワーがあった。また、94年に瀋陽へ地方のオーケストラで競演した。2005年は3度目の中国での指揮。でも、そこで感じたのは、今の若い人は、何でも簡単に手に入れられるが、逆にパワーがないということ。
田中:ジダンたちのように、小さいごろからハングリー精神がないからだ。
陽太郎:ハングリー精神は違うところで依然としてある。いま、大学卒業生が多くなり、競争が激しい。
姜姜:中国の子はハングリー精神を見せるのは下手。謙虚な態度が取れない。人の見えないところで努力するのが格好いいと思っている。

<音楽とキリスト教の関係>
:小澤征爾はクリスチャン?
陽太郎:お母さんはクリスチャン。家でお母さんと兄弟4人と賛美歌を歌ったそうだ。ヨーロッパでは、音楽に対してハーモニーを重視する傾向がある。代表的なのは教会音楽。教会のオルガン演奏家であったバッハは西洋音楽の原点でもあった。東洋ではメロディが重視される傾向があるが、東洋人が西洋音楽を理解するのは大変難しいかった。
:中国の若い演奏者たちがオーケストラで上手く演奏できなかったのは、オーケストラの経験が少なかったことが大きな原因の一つと思う。日本では、高質なクラシック音楽市場があるが、中国はまだまだ未熟だ。
田中:演奏者はよい耳を持ったお客さんに育てられる。これから、お客さんをどう作るかも中国の課題だ。

<基礎知識>
斎藤秀雄:小澤征爾の師匠。小澤征爾の音楽に絶大な影響を与えた人。斉藤秀雄のお父さんは江戸時代の英語教育家。裕福の家庭で生まれ、小さいごろからチェロを習った。その後ドイツへ留学、戦後日本に戻ってから、自宅で音楽教室を開き、オーケストラをはじめた。とても厳しい性格で、リハサルに1人でも来なかったら、そのまま解散したそう。その時の生徒たちは現在世界的に活躍している。

<会場風景>
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---written by Lucy
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by chinasalon | 2006-07-22 00:49 | 授業記録
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